お知らせ

2023.10.23

リグロスで組織再生を

「リグロス」は歯周病治療に使われる薬剤の一つです。「やけど」などで失った皮膚の再生のために使用する医科の薬剤と同じ成分で、歯周組織の再生のために濃度を変更して、2001年に開発されました。 「リグロス」は主成分がタンパク質で、トラフェルミンとも呼ばれます。骨や筋肉の細胞増殖・分化とともに、血管を作り出す作用もあり、栄養補給を可能にするので歯周組織の再生が促されるのです。 リグロスの特徴 1. 抜歯を回避できる 歯周病で破壊された歯を支える顎の骨の再生を促すので、歯を支えられるようになり大切な天然歯を残せる可能性が高まります。 2. 歯周病の進行を食い止める 歯は揺らされると歯周病が進行します。リグロスを使用して歯の揺れが治まれば、歯周病の進行は防げるのです。 3. 負担を軽減する 歯が揺れることによる痛みや不快感を改善し、しっかり噛めるようになります。それは患者さんの負担の軽減に繋がります。 リグロスが使えない方 リグロスには、組織の再生作用があります。そのため癌(がん)の既往がある方には適しません。それは正常な細胞だけでなく癌化した細胞の活性化をも促す可能性があるからです。 歯周再生療法の種類 ①薬剤による再生②骨移植③GTR法 歯周再生療法の種類は大きく分けて3種類です。それは、薬剤を使って治療する方法、骨移植術、そして人工膜を使って組織の再生を促す方法です。 歯ぐきの中に埋まっている歯根の表面はセメント質です。そしてそのまわりには歯根膜と呼ばれる部分があり、さらに外側には顎の骨である歯槽骨があります。それを歯肉が覆っているのです。歯周組織再生療法とは、この4つの組織を機能させる治療で、とくに大切なのは、歯と歯槽骨をつなぐ歯根膜の再生です。 リグロスやエムドゲインという薬剤は、歯根膜に備わっている再生能力を活性化させます。

2023.10.12

唾液腺の仕組みと働きについて

唾液腺とは口腔内の周囲に存在し、唾液を分泌する組織です。 唾液腺は導管を持つ腺で、大唾液腺である耳下腺、顎下腺、舌下腺に分けられます。 耳下腺は漿液性(サラサラ)した唾液、顎下腺は漿液性(サラサラ)と粘液性(ねばねば)の混合した唾液、舌下腺には(ねばねば)の唾液が作られます。唾液には特徴があり脳とリンクもしており、寝ている時やリラックスしている時には副交感神経が働きサラサラの唾液が分泌量が増えます。その反対でイライラしている時、起こっている時にはねばねばの唾液分泌量が増えるのです。 大唾液腺のうちの耳下腺は口の前方の口腔前庭と頬粘膜に、顎下腺と舌下腺は舌の下である舌下小丘に導管の開口部があり、多量の唾液を出します。唾液は唾液腺で1日1~1.5ℓほど作られます。唾液腺は15歳前後で成熟し、それまでは量が増加します。 唾液の中には様々な物質が含まれます 物質の一部として、以下のようなものがあります。 ・アミラーゼ:デンプンを二糖類に分解します。 ・プロリン・スタテリン:歯面に付着してカルシウムバランスを調整し初期脱灰を軽減します。 ・ムチン:粘膜の潤滑と保護をします。また、細菌を凝集し、口腔内防御のための分子を運搬します。 ・抗体:口腔内の微生物に対する防御反応を示します。 ・リゾチーム:細菌細胞膜に含まれる、糖タンパク質の一種を加水分解します。 ・ラクトフェリン:細菌の増殖を阻害します。 これらが作用することで、食べ物の消化を助けたり、洗浄作用を働かせ常にお口の中を洗い流したり、口腔内を中和することでむし歯を防ぎます。 唾液とお口の中の関わりは意外と大事なものなのです。 唾液線マッサージ 1. 耳下腺 左右の耳の付け根にある耳下腺の上で親指以外の4本の指でぐるぐる回すように マッサージをします。 2. 顎下腺 顎下腺の上を親指で少し突き上げるように押します。 3. 舌下腺 舌の下側にある舌下腺をゆっくりと突き上げるように押します。   マッサージを行うことで口腔内の保湿や飲みやすくすることや発音を滑らかにする ことや唾液の分泌量が増えることによって虫歯予防にもなります。 皆さんも是非実践してみてください!

2023.10.10

自由が丘 女神祭りについて

自由が丘 女神祭り2023 10月8日、9日に開催いたしました! 昨年はコロナ禍ということで観覧できる人数を制限、 飲食販売を行わないなど、規模を縮小しての 開催でしたが今年は例年通り屋台も復活し 自由が丘の街がお祭りムード一色になる2日間🌼 当院の患者さんもステージに立ちました!✨

2023.09.11

歯のクリーニングで口臭は防げる?

歯のクリーニングは口臭の予防効果は見込めるのでしょうか。という疑問がありますが、答えは「YES」です。口臭の原因の多くは、口腔内に存在するにおい物質を発生させるけい嫌気性菌に由来しています。 歯のクリーニングは上記の通り「歯垢・歯石」に含まれる細菌がいなくなることでドライマウス(口腔内の乾燥)を予防することができるので、口臭を防ぐことが可能です。 ただし、口臭には胃腸などの内臓から起こっているものや心因性のものなど、様々な原因があります。口腔内の細菌が原因でない場合は口臭を軽減することができません。虫歯や歯周病などの細菌が原因の場合は、クリーニングだけではなく根本的な治療が必要となります。 口臭予防の習慣 清潔な口腔内環境を保ちましょう こちらは口臭と戦う上で最も重要なものですが、多くの人が見過ごしてしまうものでも あります。食後の歯磨き、マウスウォッシュの習慣を身につけましょう! たくさんお水を飲みましょう 食後に歯磨き、マウスウォッシュが行えない場合は、お水を飲みましょう。お水を飲むことで、口臭の原因となるドライマウスが防ぐと同時に、食べかすや口臭の原因菌などを洗い流します! 定期的な歯科院でのクリーニング 歯の表面に形成されている歯垢や歯石などはクリーニングで取り除けます。機械的歯面清掃を定期的に受けていれば、歯周病や虫歯にかかりにくくなることから、結果として口臭予防に繋がるのです。 口臭は、歯周病や虫歯ほど深刻なものではありませんが、とてもデリケートな問題なので一刻も早く改善したいという方が増えています。そんな口臭の改善などお悩みあれば、いつでもお気軽に当院までご相談ください。

2023.07.26

夏季休暇のお知らせ

平素よりお世話になっております。 8月11日(金)〜8月18日(金)当院休診になります。休暇前の大掃除のため、急患対応及び電話、メールやDMの返信は10日17時をもってお休みとさせて頂きます。 夏季休暇期間中に頂いたお問い合わせは8月18日13時以降に順次返信致します。 長期休暇を頂き皆さんにはご不便・ご迷惑お掛けしてしまいますが、働き方改革の一貫として何卒ご理解いただきますと幸いです。

2023.07.20

古くなった銀歯の内側には虫歯が出来ている!?

たとえ痛みがなくても、古い銀歯などはプラーク(食べかす)が付着しやすく、銀歯も長く使っていると形が歪み、隙間が出来てしまうことがあります。そこから虫歯が出来てしまい、更に歯を削り、また大きな銀歯を入れる…。 銀歯の劣化から起こる悪循環、とても怖いですよね。 もちろん毎食後の歯磨き、定期的なメンテナンス(クリーニング)によって、虫歯予防、早期発見につながります。小さい銀歯は5年、大きい銀歯は7年でやり直した方がいいと言われています。 劣化しにくい補綴物(つめもの)は?? 当院では、保険適応の銀歯のほかに、保険外の【オールセラミック】【ジルコニアセラミック】【ゴールド】の補綴物がございます。 【オールセラミック】【ジルコニアセラミック】の大きな特徴として、審美的に白く美しく、銀歯の黒ずんだ歯とはまったく違うものです。ツヤもあり自分の天然歯のように使うことが出来ます。 セラミックの1番素晴らしい特徴が、プラーク(食べかす)がセラミック歯にほとんど付着しないことです!すごくビックリな事実です!もちろん一生自分の歯だけて過ごせることが1番良いことだと思います。 1度虫歯になった箇所は、また虫歯になりやすいです。磨きにくい場所だったり、奥歯だったりと色々理由があります。その為、虫歯になりやすい箇所にプラークが付きやすい銀歯を入れるよりも、プラークがつきにくいセラミックを入れる事が虫歯の再発防止につながります。 自分の歯の寿命を長くするために必要な、より良い治療を選んでくださいね!

2023.07.19

インプラント(人工歯根)治療ってどんなもの?

虫歯や歯周病などで自分の歯を失ってしまった場合、何かと不都合を感じることが多くなりますよね。 もちろん自分の天然歯で一生過ごせることが1番ですが、虫歯が深い場合や歯根が折れた場合は歯を抜いて、【歯の移植】【インプラント】【ブリッジ】【入れ歯】などの治療が選べます。 ですが、本来の自分の歯に比べると、ブリッジや入れ歯は健康な歯を削ることの不安や、術後の違和感が残ることが多いのも事実です。 そのような悩みを解決できるのが、インプラント(人工歯根)治療です! インプラント治療のメリットは? インプラントにすることによって、「自分の歯と同じような感覚でしっかりと噛む」ことが可能になります。 ブリッジや入れ歯は、食べカスが挟まったり、臭いが気になったり、しっかりと噛めないと悩んでいる方も多いと思います。その点インプラントは、失った歯の歯根の代わりとしてあごの骨に直接インプラント(人工歯根)を埋め込み、それを土台として上部人工歯を取り付けるため、天然の歯と同じような感覚でしっかりと噛めるのです! また、インプラントの材料にはチタンが多く使われています。チタンには骨と結合しやすく、劣化しにくいという特徴があるため、インプラントが骨に固定されることによって、強い力がかかっても耐えられるようになるのです。 インプラントの審美性は? インプラントは見た目の美しさ、つまり審美的に優れていることも大きなメリットです。 保険適用の差し歯の場合はどうしても色味が不自然になってしまったり、入れ歯の場合は笑ったときに金具が見えてしまったりするケースもあります。 一方、インプラントの上部人工歯部分にはセラミックやジルコニアなどが使われることが多く、天然の歯と同じような自然で美しい歯が手に入ります。ブリッジや入れ歯の下に物が詰まりやすい事と比べると、セラミックやジルコニアはプラークも付着しにくく、衛生的にも清潔に保てます。 インプラント手術は怖い? インプラント治療では、あごの骨にインプラントを埋め込むための手術が必要になります。 手術部位にしっかり局所麻酔をしますので、痛みがないようにインプラント(人工歯根)を埋める手術を進めていきます。 インプラント治療は通常の歯科治療をする場合よりも治療期間が長くなります。 通院回数は、手術以外にも抜歯や経過観察などで5回程度は必要になり、治療期間は症状によってそれぞれ異なりますが、稀に6ヶ月程度かかる場合もあります。 インプラントの治療期間が長いのは、挿入したインプラントが骨と結合するまで約2〜3ヶ月程度の時間を必要とするからです。 しっかりと時間をかけてインプラントと自分の骨が結合するのを待つことで、将来的にしっかり自分の歯とインプラント歯でよく噛み、美味しい食事を楽しむことができます!

2023.07.18

歯肉の活性化作用がある歯磨剤

歯周病の予防をしましょう 歯みがきをしていたら血が出る、歯ぐきが腫れている、お口の中がネバネバしているなどの症状はありませんか? そのような症状があったら歯周病かもしれません。 歯周病は、お口の中の細菌が歯と歯茎の境目や歯の間に溜まり、細菌の毒素によって歯ぐきに炎症(出血や痛み、腫れなど)が起こり、やがて骨などの歯の周りの組織を破壊する怖い病気です。 歯周病の原因は歯の周りに溜まったプラーク(細菌の塊)なので、毎日の歯みがきでしっかりとプラークを除去することが大切です。特に歯と歯ぐきの境目にプラークは溜まりやすいので、ここをしっかり意識してブラッシングをしましょう。 歯ぐきが腫れていたり、出血がある方は、歯肉の活性化作用がある歯磨剤をお使いいただくのも効果的です。 当院ではリペリオという歯磨剤を取り扱っております。 リペリオには3つの効果があります。 歯肉を活性化してくれる 出血や腫れなどの炎症を抑えてくれる 歯肉の引き締め また、しっかりブラッシングをしたうえで最後にマウスウォッシュをお使いいただくのもおすすめです。 詳しいブラッシング方法やマウスウォッシュの使い方について何かご質問がございましたら、当院の歯科衛生士にいつでもお気軽にご相談ください。

2023.07.18

インビザラインで使うチューイの使い方

チューイとは? チューイとはシリコン製のチューブでできており弾力があるロール状のものです。 インビザライン矯正ではマウスピースを約1〜2週間の間隔で交換しながら歯並びを整えていきます。交換したてなど歯の表面にアタッチメントを装着している場合は指でしっかり押しても浮いてきてしまう事があります。 そのためチューイを使用ししっかり入れる事でマウスピースが浮き上がるのを防止します。 チューイの使い方 まずマウスピースを上下に装着し、チューイを前歯で数回噛み前歯のマウスピースをしっかり押し込みます。前歯で噛み切ることが大切です。 前歯から隣の歯に移動して数回噛み、最後は奥歯で数回噛んでマウスピースを押し込みます。 チューイを噛むとマウスピースがより密着されるため歯が押される感覚や圧迫感生じますがマウスピースがしっかりと装着している時に起こり得る事なので気にしなくて大丈夫です。 アタッチメントのついた歯にマウスピースを指ではめると7〜8割程度しかはまらないと言われているのでチューイをマウスピース装着時に必ず使うことをオススメします。 様々な色やフレーバーのチューイがあるので是非お使いください!

2023.07.05

スポーツマウスピースについて

実はスポーツと歯並び(噛み合わせ)には、パフォーマンスの質を向上させる密接な関係があります。 上下の歯がしっかり噛み合うと、まず脳へ情報が伝達され体を動かす筋肉へ影響を与えます。噛み締めることで筋力が4〜6%程度アップすると言われており、首にある筋肉に力が入ることで首が安定します。首が安定すると重心や姿勢が安定し、パフォーマンスの質向上につながるのです。 また噛むことで頭の血流が良くし集中力と判断力を高め、唾液の分泌が促されることにより喉の渇きを抑える効果もあります。このように上下の歯がしっかり噛み合うことは様々な効果をもたらす為、大変重要です。 あの大谷翔平選手もインビザライン、マウスピースでの矯正治療を行っていたということを皆さんご存知ですか? 噛み合わせがしっかりしていると筋力がアップしたり、姿勢が安定して集中力も向上するので矯正治療で噛み合わせを治すことは大切です。 またスポーツを行う際は、スポーツ用のマウスピースをはめるなどして外部の衝撃から口腔内を守ったり歯を守れるので是非使って欲しいです。歯科医院ではそれぞれの歯並びにあったスポーツマウスピースを作成することができます。 お気軽にご相談ください。 噛み合わせのご相談もお待ちしております。