口腔外科

口腔外科とは

口腔外科（こうくうげか）では、口の中の歯や歯茎、舌、粘膜、顎、唇、または顎の骨や関節など顔周辺の口腔部位に生じた症状を、外科的な処置で治療を行います。

口腔外科では、主に以下のような治療や疾患に対応します。

• 口腔粘膜疾患（口内炎・口腔がん等）
• 顎関節の疾患
  （顎関節症、顎関節強直症、顎関節脱臼等）
• 親知らず等の抜歯
• インプラント治療
• 自家歯牙移植
• 歯周外科（重度歯周病治療）
• 粘液嚢胞の摘出
• 口唇裂口蓋裂などの不正咬合
• 炎症（顎骨炎）
• 顎顔面の外傷（骨折、歯の損傷、軟組織の外傷）

お口の気になる症状は、まずは当院へ

幅広い外科治療の実績を持つ歯科医師が、エビデンス（科学的根拠）に基づく最適な治療を提供いたします。また、医科をはじめとする他分野の処置が優先される場合や、より高度で特殊な医療が必要となる場合は専門医療機関へのご紹介も可能です。

お口のお悩みについては、まずは当院へお問い合わせください。

口腔外科で扱う症状例

口腔粘膜疾患（口内炎・口腔がんなど）

歯茎や唇、舌や天井部分、頬の内側などの粘膜には、口内炎から癌（がん）までさまざまな病気になる可能性があります。「口内炎がなかなか治らない（2週間以上）」といった方が、専門の検査をしてみると一般的なアフタ性口内炎ではなく、口腔がんだったというケースもあります。

口内炎が長引く場合やお口の中の出来物など、少しでも気になる点がございましたら遠慮なくご相談ください。必要に応じて専門の医療機関に紹介させていただきます。

顎関節症や歯ぎしり

• 顎が痛い
• 顎からパキッと音がなる
• 口を大きく開けづらい
• 朝起きると顎周りがだるい
• 偏頭痛や肩こりに悩んでいる　など

顎関節症は、上記のような様々な症状を引き起こす慢性疾患です。原因は多くの場合、精神的なストレスなどによる筋肉の緊張や噛み合わせ、日々の生活習慣などが関連しています。まず患者さんと一緒に原因を考え、日常生活が楽になりますようアドバイスや治療法の提案をいたします。

親知らずの抜歯

親知らずが斜めに生えていたり、歯茎の内部で隣の歯を圧迫している場合など、親知らずを残すリスクの方が高いと判断されるケースでは抜歯をする必要があります。

インプラント治療

インプラント治療は、失った歯やボロボロの歯の代わりとして見た目や機能を補う治療法の一つです。

人工の歯根（インプラント体）を顎の骨に埋入することで歯の土台をつくり、その上に人工の歯（被せ物）を取りつけることで、失った歯の機能回復を図ります。入れ歯のような違和感がなく、ご自身の歯とほとんど同じように噛めるようになります。

自家歯牙移植

抜歯した後に歯を補う方法として、ブリッジや入れ歯やインプラント以外に「自家歯牙移植（じかしがいしょく）」という選択肢があります。

自家歯牙移植とは、親知らずや噛み合わせと関係のない自分の歯を、歯を失った箇所に移植する治療法です。治療技術は要しますが、きちんと生着すればご自身の歯が使え、インプラントより治療費も安く抑えられるなど患者さんには様々なメリットがあります。

ただし、自家歯牙移植を適応するには、移植するドナー歯や根の状態など一定の条件を満たしている必要があります。慎重に診査・診断をさせていただき、最適な治療法をご提案しておりますので、まずは一度当院へ検査にお越しください。

治療リスク：移植した歯が定着しない可能性があります。また、外科手術を伴うため腫れや痛みが出る場合があります。

歯性感染症

虫歯や歯周病などの歯の細菌が原因となり、強い痛みや腫れ、膿が溜まる、発熱などの症状を引き起こす感染症です。

症状を悪化させないよう、なるべく早い段階で治療することが重要です。治療法としては、局所の洗浄や内服による抗菌薬治療、切開で膿を摘出するなどして消炎処置をした後、原因歯の治療を行います。

外傷

スポーツや日常生活で生じた緊急を要する処置（歯の破折・損失、唇や粘膜の切り傷、顎の殴打・骨折など）には、可能なかぎり柔軟に優先的に対応しております。まずはお電話ください。

また、歯の外傷は治療から数年後に歯根の先の病変や歯根の吸収、動揺（歯のぐらつき）などが起きるケースもあります。治療後の予兆や変化を見逃さないために、定期的に歯科医院での検診を受けていただくことをおすすめします。