お知らせ

リグロスで組織再生を

「リグロス」は歯周病治療に使われる薬剤の一つです。「やけど」などで失った皮膚の再生のために使用する医科の薬剤と同じ成分で、歯周組織の再生のために濃度を変更して、2001年に開発されました。

リグロスで組織再生を

「リグロス」は主成分がタンパク質で、トラフェルミンとも呼ばれます。骨や筋肉の細胞増殖・分化とともに、血管を作り出す作用もあり、栄養補給を可能にするので歯周組織の再生が促されるのです。

リグロスの特徴

1. 抜歯を回避できる

歯周病で破壊された歯を支える顎の骨の再生を促すので、歯を支えられるようになり大切な天然歯を残せる可能性が高まります。

2. 歯周病の進行を食い止める

歯は揺らされると歯周病が進行します。リグロスを使用して歯の揺れが治まれば、歯周病の進行は防げるのです。

3. 負担を軽減する

歯が揺れることによる痛みや不快感を改善し、しっかり噛めるようになります。それは患者さんの負担の軽減に繋がります。

リグロスが使えない方

リグロスには、組織の再生作用があります。そのため癌(がん)の既往がある方には適しません。それは正常な細胞だけでなく癌化した細胞の活性化をも促す可能性があるからです。

歯周再生療法の種類

①薬剤による再生
②骨移植
③GTR法

歯周再生療法の種類は大きく分けて3種類です。それは、薬剤を使って治療する方法、骨移植術、そして人工膜を使って組織の再生を促す方法です。

歯ぐきの中に埋まっている歯根の表面はセメント質です。そしてそのまわりには歯根膜と呼ばれる部分があり、さらに外側には顎の骨である歯槽骨があります。それを歯肉が覆っているのです。歯周組織再生療法とは、この4つの組織を機能させる治療で、とくに大切なのは、歯と歯槽骨をつなぐ歯根膜の再生です。
リグロスやエムドゲインという薬剤は、歯根膜に備わっている再生能力を活性化させます。